オオゴマダラ
チョウ目タテハチョウ科(マダラチョウ亜科)
プロフィール
東南アジアなどに広く暮らし、日本では沖縄や奄美諸島など温かい場所に暮らしています。平らな場所から山まで色んな環境で生活します。越冬などはせず、一年中繁殖するので、一年を通してみることが出来ます。とても大きなチョウで羽を広げると13cmにもなり日本最大級の大きさです。金色のさなぎを作ることでも知られ、多くの昆虫館や動物園で見ることも出来ます。
何年生きるの?
成虫(チョウチョ)になってからは2〜3ヶ月生きます。長生きをすると半年近く生きるものもいます。
身体測定してみると
開長(羽を広げると) 13cm
前翅長(まえばねのながさ)7cm前後
僕の仲間
タテハチョウ科という仲間に属していて、世界中に5000種類以上の仲間がいます。その中でも羽根がまだらなマダラチョウと親戚です。
こんなことをします
- ■ 苦い葉っぱを食べる
- 幼虫のときに、フキノトウと同じ苦い物質を持ったホウライカガミという植物の葉っぱを食べます。からだに苦い物質を溜め込むため、鳥から食べられにくくなります。
- ■ 滑空します
- 浮き上がった後、ハングライダーのように滑空して飛びます。また、オオゴマダラは自分の体の中に苦い物質があることをアピールするために、わざとゆっくり飛ぶと言われています。
- ■ 整髪料大好き
- オオゴマダラのオスは整髪料や香水の中に入っているパラベンという物質が大好きです。パラベンが入った整髪料や香水をつけていると頭にたくさんのオス群がってきてパラベンをからだに取り込みます。たくさん取り込めば取り込むほどフェロモンが分泌されメスにもてると言われています。
僕のからだ
- ■ 足は4本?
- チョウの足は6本ですが、オオゴマダラなどのタテハチョウの仲間は4本の足しか見えません。前足2本
が退化していて、今では足としてではなく、においや味などを調べる器官)として使われています。
- ■ 黄金のさなぎ
- 幼虫が大きくなると、黄金のさなぎを作ります。とてもきれいなさなぎで、目立ちます。目立つ色は、体に苦い物質をもっていることを鳥に知らせる警告色であると考えられています。さなぎは頭を下にしてぶら下がります。
こんなものを食べてます
- 【一日のごはん】
- 幼虫のときはホウライカガミという植物を食べて、成虫になると花の蜜を吸います。昆虫館などでは砂糖水やポカリスウェットを薄めたものを与えています。
一日の行動
朝起きて、昼間は飛んだり、蜜を吸ったり、交尾の相手を見つけたりしています。夕方暗くなってくるとお気に入りの場所にとまり寝ます。
- ■ 羽化は朝
- さなぎから成虫(大人のチョウチョ)になるのは朝が多く、なかなか観察することが出来ません。
- ■ ストーロでお食事
- ストローのような口を使って花の蜜を吸います。
- ■ オオゴマダラのの卵
- 幼虫の食べる葉っぱである、ホウライカガミの葉っぱの裏に小さな卵を産みつけます。
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